これからスノーボードを「はじめてみよう」と考えているけど、実際に何をすれば、どういった過程を踏んでいけば良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、スノーボード初心者の方が知っておいて損はない、はじめるきっかけから滑走のコツまでの一連の流れまでをわかりやすく解説します。
・スノーボードをはじめるきっかけは
・スノーボードをするために必要な物は
・スノーボード初心者の心得は
・スノーボード初心者の滑走のコツは
スノーボードをはじめるためには、いろいろな過程があることを知っておくことでよりスムーズに準備することができますよ!
✓この記事の信頼性
・スノーボード歴25年以上の経験より作成
スノーボードとは
スノーボードとはスケートボードとサーフィンと同様に進行方向に対して体を横にして乗り雪面を滑りおりる、ウインタースポーツの中でスキーとならぶメジャーなスポーツです。
スノーボードは、前日にたくさんの雪が降っていれば浮遊感を味わえるパウダースノーを滑ったり、ジャンプ台やレール、ボックス等の人工物が整備されているスノーパークがあるゲレンデがあれば、ジャンプしたりレール、ボックスで遊ぶことができます。
また、スノーパークがなくても、緩斜面で飛んだり、回ったりするグラトリをしたり、ゲレンデの地形を利用して滑ることができるので、ゲレンデや天候によって楽しみ方はたくさんあります。
スノーボードをはじめるきっかけ
・スノーボード経験者から誘われる
・友人や同僚から誘われる
・一人で始める
まずは、「スノーボードをはじめるきっかけ」にとして、この2パターンで「誰からか誘われる」か「一人で始めようと考える」になります。
「はじめるきっかけ」によって準備や心構えが違います。
スノボ経験者から誘われる
友人や会社の先輩や同僚のスノボ経験者から「スノボは楽しいよ!〇〇もやろうよ。今度連れて行くからさ!」なんて誘われるパターンが一番多いのではないでしょうか。
スノボ経験者がいれば「準備」~「滑走」までの最低限の指南はしてくれるので比較的安心です。
スノーボードを見て一人でもはじめてみたい
テレビやYouTubeなどのメディアを通じて、「スノーボードをしてみたい」と思ったけど周りにやっている人がいない場合です。
「やってみたい!」と自発的な意思があるのでネットなどで下調べをするので「準備」はできるのですが「移動~滑走」の実践部分には一末の不安が残ります。
この場合は、スクールやレッスンがあるスキー場を探してみましょう。
スノボ初心者同士で計画した
友人や同僚のスノボ初心者同士で「温泉旅行もかねてスノーボードもやってみるか」とノリではじめるパターンです。
実は一番危険なパターン。
スキー場のルールやマナーも知らず「みんなでやれば怖くない」のノリでスノーボードをすると他の来場者に迷惑をかけますし、事故の原因にもなりかねません。必ず下調べをして勢いでやることは控えましょう。
メインスタンスを決める
まずは、自分のメインスタンスを決めましょう。
左足前、右足後ろにして滑るのがレギュラースタンス。右足前、左足後ろにして滑るのがグーフィースタンスになります。
どちらかを判断する目安は以下の2つ。
✓目を閉じて直立した状態で、誰かに後ろから押してもらうと左足が前に出る
✓サッカーをするときに右足が蹴りやすい
決め方の目安はいろいろありますが、初心者の方は、まずこの2つをチェックしてみて下さい。
スノーボードの後ろ足はボードをコントロールする役目があるので普段から使いやすい利き足であるほうが良いとされています。
参考までに、日本人は右利きの割合が8~9割と言われていますので、大抵の方はレギュラースタンスになると考えても良さそうですね。
スノーボードに必要な準備品
次に「スノーボードに必要な準備品」について理解してきましょう。
ここでは、滑走必需品と「なくても滑れるけどあったら助かる」のサポート品を紹介します。
最初から用具一式をそろえるのはスノーボードとの相性もわからない金銭的なリスクが大きいので、スノーボード(板、バインディング、ブーツ)のレンタルを利用することをオススメします。
ゴーグル、ビーニー(帽子)、グローブ(手袋)の小物類はレンタルしていないスキー場もあるので準備した方が良いですね。できれば直接体に触れるものは準備しておきたいですね!
・スノーボード(板)
・バインディング
・スノーブーツ
・スノーボードウェア
・ゴーグル
・グローブ(手袋)
・ビーニー(帽子)
スノーボード(板)
スノーボードは自身の滑走スタイルにあわせて板を選択する必要があります。
・スノーボードの板には大きくわけてフリースタイル、ジブ・グラトリ、パーク、パウダーランの4種類。
・板の上から見た形状(シェイプ)もディレクショナル、ツインチップ、ディレクショナルツインの3種類。
・板を横から見た形状はロッカー、フラット、キャンバー、ダブルキャンバーの4種類あります。
スノーボード初心者はフリースタイル、ディレクショナル、フラット(キャンバー)で扱いやすいフレックスの柔らかい板を選択すれば問題ないでしょう。
▼スノボ板の選び方についてはこちらで解説しています。
レンタルボードは最も一般的なキャンバー形状のものが多いです。
後は、自身の体格から以下のチェック項目を参考にボードの長さを決めていきます。
・ボードの全体の長さは自身のアゴ付近が目安
・ボードが雪面に接する「有効エッジ長」が最重要!身長×0.7(±2~3cm)が目安
・ボードの「ウエスト幅」も重要!ブーツの-1~2cmが目安
・スノボ初心者はバインディングとブーツのブランド相性まで気にしなくてよい
▼「自分のスノーボード(板)がほしい!」の方はこちらをご参考下さい。
バインディング
バインディングは自身の力をブーツを通じて板に伝えるアイテムです。
・種類は、定番のストラップ、リアエントリー、ステップイン
レンタルボードはバインディングとセットでなっていて、ほぼストラップです。
スノボ初心者は板同様、扱いやすいフレックスの柔らかいものを選ぶようにしましょう。
▼バインディングのセッティング方法はこちら
スノーブーツ
スノーブーツはなんと言っても履き心地です。硬さによってボード操作に影響します。
・種類は、レース(ヒモ)、ボア、スピードレース、ハイブリッドの4種類になります。
レンタルブーツはだいたいがレース(ヒモ)とボアのものとなっています。
スノボ初心者は、ダイヤルを回すだけでブーツを締めることができて着脱がラクなボアをオススメします。
これも板・バインディング同様、扱いやすいフレックスの柔らかいものを選ぶようにしましょう。
▼スノボ初心者がブーツを選ぶ際のポイントを紹介しています。
スノーボードウェア
ウェアに関しては、使用する方の「好み」になります。
機能に関してはどのブランドも耐水性、透湿性や防寒性を確保しているものがほとんどですので、デザインで選ぶもよし、ブランドで選ぶもよし、価格で選ぶもよし選び方は千差万別となります。
ウェアのレンタルは可能ですが、古いモデルのものが多いですよ。
▼スノボ初心者には、スノボウェア上下セットが2万円以下で買えるこちらを検討してみて下さい。
ゴーグル
ゴーグルは、視界確保や雪・風、予期せぬ障害物から目を守ります。
・種類は、球面レンズと平面レンズの2種類です。
レンズカラーはオレンジ系が晴天時~曇天時まで使えるオールマイティなレンズです。
ゴーグルはレンタルでない場合があるので事前に確認して準備しましょう。
グローブ(手袋)
・種類は、5本指、ミトン、トリガー(3本指)の3種類になります。
操作性なら5本指、保温性ならミトンになります。
ビーニー(帽子)
ビーニーは、寒さや怪我の予防になります。
ウェアとの相性などデザイン性で選んでも良いでしょう。
スノーボード用具(サポート品)
・インナー
・靴下
・ヒッププロテクター
・フェイスマスク、ネックウォーマー
・インナー
ウェアの下に着る衣類で「ファーストレイヤー」(肌着)とその上に着る「セカンドレイヤー」になります。
前提は動きやすい服装。その日の天候や気温にあわせて上手に組み合わせて下さい。
昼食時はウェアを脱ぐのでセカンドレイヤーのオシャレには気を使いたいところ。
・靴下
ハイソックスで厚手のモノがオススメ。
短い、薄い生地のモノはブーツ内でズレるので不快感があります。
・ヒッププロテクター
スノボ初心者はとにかく転んで尻もちをつきますので、ヒッププロテクターがあるとないとではかなり違います。
本当にあるとないとでは大違いです!準備してほしい!
・フェイスマスク、ネックウォーマー
気温が低い場合は、肌が露出している顔(鼻、口周辺)に寒い風がささりますので、あると助かります。
スノーボード初心者の心得
これで、スノーボードに必要な準備品がわかりましたよね。
次はスキー場に行くまでの間、「スノボ初心者が知っておくべき基本的な知識」について紹介していきます。
スキー場のルールやマナーを守る
まずは、スキー場のルールやマナーを守って安全に楽しく滑走することがとても重要です。
行くスキー場の情報を見る
行くスキー場が決まったらそのスキー場のホームページをチェックしましょう。
場所、施設内容、リフト券代、レンタル代(レンタル品の種類)などを事前にチェックすることで、必要な費用や用具を知ることができ円滑に準備を進めることができます。
スキー場のゲレ食も楽しみのひとつですよ!
スノボ初心者の滑走までのイメージ
スノボ初心者のスキー場に着いてからリフトに乗るまでのイメージはこんな感じかと思います。
事前に頭に入れておくだけで違いますよ!
1.スキー場に着く
2.着替える
3.リフト券を買う(レンタルする)
4.準備運動をする
5.ゲレンデ前でスケーティングを練習
6.リスト乗車は片足を外す
1~3は当たり前のことですが、4の準備運動に関しては周りの人に流されたり、テンションが上がってないがしろになる場合があるので恥ずかしがらずにしっかりストレッチなどの準備運動をして下さい。
5のスケーティングに関してはレギュラースタンス(進行方法に向かって左足前)の場合は左足にバインディングを装着して、右足で地面を蹴って前に進みます。
少しの移動やリフト乗車・降車はこのスケーティング技術が必要になるのでしっかり練習しましょう。
6のリフトは片足(レギュラースタンスの場合は右足)を外して乗車します。降車時は右足をバインディングとバインディングの間置いて滑りおります。
リフト降車は緊張します。私もそうでした。でも安心して下さい。仮にコケても係員さんが見てくれていますし、初心者は誰もが通る道ですよ。
滑走のコツ
さあ、いよいよスノーボードを両足に装着して滑走です。
当たり前ですがスノボ初心者でもしっかり練習すればすぐに上達しますので安心して下さい。
滑走のコツのポイント3つ
立ち方と転び方
まずは立ち方。
リフトから降りるといよいよゲレンデ滑走となりますが、滑る前にスノーボードを両足装着して立つことが以外に難しいです。
リフト降車場近くにはスノーボード装着用にベンチやイスがある場合もあると思いますが、座った場所の傾斜角度や体の硬さによって立ちやすさが違うので、一番最初はそれを体感するために雪面に座ってスノーボードを装着してから立ってみましょう。
できるだけボードを体に引き付けてから、かかとのエッジを勢いよく踏んで立ち上がってみて下さい。それでも立ちあがれない場合は、一度体を回転させうつ伏せになってからできるだけボードを体に引き付けて、つま先のエッジで立ってみて下さい。
次に転び方。
転び方とは言っても、上級者でも初心者であっても転びたくて転ぶわけではないので難しい問題ですが、「危ない!」と思ったら「しゃがん」で転んでしまうことです。
「危ないけど」の意識でそのまま滑ると「逆エッジ」になり非常に危険です。
木の葉落とし
木の葉落としとは、かかと若しくはつま先側のエッジを使って斜面をジグザグに滑り降りる方法です。
スノボ初心者の基本的な滑り方なので、しっかり練習してマスターしましょう!
スノボ滑走のポイントはバランスの「ひざ」と先行動作の「目線」と「肩」です。
両手を広げてバランスをとり、ひざを曲げてかかと若しくはつま先への重心や、左右の足のバランスをとります。行きたい方向へ目線と肩の先行動作を入れることで滑る方向を調整して行きますが、最初は自分の思ってもいない方向へボードが行ってしまいます。
力づくで方向転換するのでゲレンデを1本滑り終えるころには足がパンパンになりますがが反復練習あるのみです。
木の葉落としでかかと側とつま先側のエッジコントロールを身につけますので、最初はこの練習がほとんでです。
滑って止まる
木の葉落としでエッジコントロールに自信がついてきたなら、緩斜面でボードを縦にして滑って止まってみましょう。
緩斜面であっても雪面の状態によっては思いもよらないスピードがでてしまう場合があるので注意して下さい。
ボードを縦にして滑って止まる動作は、「肩と手の向き」、「行きたい方向への目線」、「膝を使って止まる」ことがポイントとなります。
レギュラースタンスで前向き(かかと側にエッジをかける)に止まるのであれば、重心を低くして、左肩を開いて左腕を後ろ側へ引いて、その先に目線をもっていくとボードが横向きになりますので、あとはひざを使ってかかと側に重心をかけて止まります。
後ろ向き(つま先側にエッジをかける)であれば、重心を低くして、左肩を内側に入れて右後ろに視線をもっていき、ひざを使ってつま先側に重心をかけて止まる。
目線が中途半端だったり、ひざが棒立ち状態になってしまうと逆エッジになりやすいので十分注意して下さい。
自分のレベルにあわないスピードでの滑走はとても危険!慣れてきた時ほど過信せず丁寧な滑走を心がけましょう。
まとめ
スノーボードの始め方を「必要な準備品」「初心者の心得」「滑走のコツ」にわたって紹介しました。
スノーボードの最初の1回目、2回目位までは「地道な練習」のイメージですが、そこから先はスノーボードの「楽しさ」やたくさんの「魅力」を知ることができるはずです。
スノーボードの自然の中で自由に滑走する爽快感は他のスポーツでは味わえない格別なモノです。
ぜひ皆さんにも味わってもらいたいのでそのきっかけになれば幸いです。
最後までご視聴ありがとうございました。
▼スノボのコソ練ツール「ヒトリスト」
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